オンライン・大人「水彩・カタチの捉え方」
こんにちは、水彩のレッスンをしている生徒さん。ご自身でも本や動画を見ながら日々制作をされています。 「薔薇が描けるようになりたいです」とリクエストをいただいたので、 一見複雑に見えるお花をどう捉えるか? ということをレッスンしていくことにしました。 まずは、面で捉える・形の変わり目を見つけていくことについて。 デッサンも学ばれている生徒さんですので、この形の変わり目を見つけていくことは、書き込みのポイントになってきます。 面で捉えた時。描き込みのストローク(筆致)も大切になってきます。 基本をお伝えしたら、バラへ応用してみます。 横から見たり後ろから見たり。花びらの起始は?広がる方向は?角度は?一個一個観察してみます。 「こんな風に見たことなかったです!」と生徒さん。 よく観察していくと、規則性が見えてきて、この世界の凄さに感動します。 誰に教わることなく。渦を巻くように開いていくおはな。そして葉っぱ。 図形的に、トポグラフィーでも見ていくと、丸みや広がり。花びらの重なりが見えてきます。 葉っぱも平らではないかもしれません。 「写真とか、お手本を見て描くより、本物のお花を見て描く方が良いかもしれませんね。」と感想をいただきました。 そうですね、やはり本物の情報量に勝るものはありません。一度形や立体感を観察しておくと、お写真を見たときにその情報が呼び出されますので、おすすめです。 構造を理解するために、分解して観察し、スケッチをするのも一つの方法です。 「最初の楽しい!という気持ちがひと段落して、今はうまく描けない!と何度も描き直しているのです」と生徒さんがお話してくださいました。 私はそれを聴き「素晴らしい!」と感じました。 うまく描けないと悩んでしまうのは、生徒さんの成長です。日々の創作で一気に観察力も上がって、「こういうふうに描いてみたいな」というイメージが生まれてきた証拠です。 […]