オンライン・大人「日本画」
日本画の画材に惹かれて購入してみたものの独学ではうまく絵の具が乗らなかったという生徒さん。 前回塗りのレッスンをしたのでご自分で塗ってみたそうですが、なかなかうまくいかなかったとのこと お写真を送っていただきました! 下塗りをして、何度も筆で粗めの絵の具を塗ったとのことですが、隙間なく埋まらなかったそうです。 にかわは接着剤ですが、水に溶けるという性質(それから粒子を分散させる性質)を持っています。水分のある筆で塗って行くとその前に塗った絵の具が移動してしまう事があります。 対策としては、一度しっかり乾かして定着させてから、 隙間に「置く」ように絵の具塗ります。私は岩絵具のときは絵の具を置くと表現します。それの言い方がピッタリなのです。 生徒さんがチャレンジしているには、ポストカードより大きめのSMサイズのパネルの全面に岩絵具をぬることです。 「結構絵の具が減ってびっくりしました!」 とびっくりされていました。 隙間なく塗っていくのはかなり絵の具を使いますね。 厚塗りの作家さんはペインティングナイフで絵の具を置いていくそうです‼️ 砂っぽい質感なので、左官のような感じだと思います。 建築で使われる白土も日本画の素材としてつかわれます☺️ 生徒さんがどんな分に塗りたいか?伺いながらデモンストレーションをしながらコツをお伝えしていきました。 膠の良さ、デメリットなどをお話していたら「なんで膠をつかうんですか?」とごもっともな感想です。 日本画のアイデンティティと考えらることが多い膠。でも今は膠に変わる新しいメディウムも開発されていて、 日本画ってなんだろうと考えさせられます。 膠の性質を知り、その他のメディウムについても知って自分のやりたい表現によって使い分けていくのも◎ 生徒さんは大きな粒の絵の具をしっかり塗りたいので、膠の代わりに、ウエマツの社長さんが開発されたアートグルーというメディウムを使ってみても良いかもしれませんね。 […]